COLUMN

コラム

2026年01月30日

脱「バイブコーディング」:AI開発を「趣味」から「プロの仕事」へ

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~Hexabase 「Compass」が提示する、AI駆動開発の標準化~


AIに「こんなアプリを作って」と指示し、魔法のようにコードが生成される。
この「バイブコーディング(Vibe Coding)」は、開発の楽しさを劇的に変えました。
しかし、顧客に納品する「プロの仕事」として成立させるには、AIの「ノリ」を制御し、品質を担保する厳格な仕組みが必要です。
この課題に対し、Hexabaseが打ち出した回答が、AI駆動開発フレームワーク「Compass」です。

1. AIの「完璧です」を鵜呑みにしない「強制ワークフロー」

AIは、コードを出力した後に決まって「完璧です。テストも完了しました」と報告してきます。
しかし、実際には未実装のTODOが残っていたり、テストが「モック(偽装データ)」だけで成功していたりすることが少なくありません。
Compassは、この「AIの嘘」を許さない必須条件を課す強制ワークフローを導入しています。

  • SDD(仕様駆動開発)の徹底: spec.md(仕様書)、design.md(設計書)、tasks.md(タスクリスト)の3点が揃わない限り、AIは実装を許されません。
  • エビデンスの自動化: 全テストの100%成功と、その証跡となる test-evidence.md の作成を完了条件とすることで、トレーサビリティ(追跡可能性)を担保します。


2. 「10種の専門AI」による徹底検閲(クオリティ・ゲート)


「バイブコーディング」で最も恐ろしいのは、人間の目では気づきにくいセキュリティ脆弱性やパフォーマンスの低下です。
Compassでは、開発プロセスの各所に「クオリティ・ゲート」を設置しています。
ここでは、10分野の専門家AIエージェント(Security、QA、Performance、DB、PMなど)がコードを多層的にレビューします。

  • 自動BLOCK機能: 重大な脆弱性や要件の欠落といった「Critical Issues」が1件でも見つかれば、強制的に「BLOCK(完了不可)」と判定。AIに即座の修正を命じます。これにより、属人的なレビュー漏れを根絶します。


3. AI任せにしない「4フェーズのHuman Review」


「AI駆動」とは「AI丸投げ」ではありません。
Compassでは、あえて人間が介在する4つの節目を設けています。

  • Requirements: 要件とユースケースを人間が承認。
  • Architecture: 設計構造が適切かを判断。
  • Features: 個別の機能実装の動作を最終確認。
  • Integration: リリース前の最終判断。

AIが生成したベースに対し、プロのデザイナーやエンジニアが「最後の1ピクセル」「最後の1行」を磨き上げることで、いわゆる「AIっぽさ」を脱却したプロ品質を実現します。

4. 完全なトレーサビリティの実現

Compassでは、「なぜこのコードが書かれたのか」を常に追跡することが可能です。

  • 情報の数珠つなぎ: 要件、設計、タスク、実装コード、そしてテストがすべて内部的にリンクされています。
  • 一貫した管理: 仕様から実装までの断絶を排除し、開発プロセスの全容を透明化します。


結論:AIを「信じず、検証する」仕組みこそがプロの武器

AI駆動開発が主役となる時代、差別化のポイントは「いかに速く作るか」から「いかに品質を統制するか」へと移っています。
バイブコーディングのスピード感はそのままに、Hexabase Compassによって強固なガードレールを敷く。
これこそが、AI開発を「趣味」から、ビジネスを支える「プロの仕事」へと昇華させる唯一の道です。


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